(質問)アルコールフリーと敏感肌用のスキンケア化粧品に書いてあるけど、やっぱりアルコールは肌に悪いからなの?

2017/10/14更新:

(質問)

アルコールフリーと敏感肌用のスキンケア化粧品に書いてあるけど、やっぱりアルコールは肌に悪いからなの?なぜ、アルコールが敏感肌用以外の化粧品には入っているの?

(回答)

結論から言いますね。「アルコールが肌に悪い」は誤解です。アルコールを配合している目的は、主に使用感をよくする、つまり心地よく使って頂くためです。ちなみに、敏感肌用であってもアルコールが配合されているものもあります。
つまり、アルコールのあるなしで化粧品の安全性は決まらないのです。その有用性(効果)も。

(解説)

化粧品の安全性は、1つの成分が配合されているからダメとか、良いとか、そんなに単純ではないのです。

化粧品の全体を見ることが必要です。最低でも、1つの成分だけ見るより、それぞれの成分の関連性、つまり処方を見ることです。

さらには、1つのアイテム(例えば化粧水)だけでなく、それぞれのアイテムとの関連性、つまりライン(洗顔料、化粧水、乳液、クリームなど)で見ることです。

もっと言えば、処方を見るだけでは不十分です。実際に肌に触れてみて初めて分かることがあります。つまり、ライン使いをした後の肌をよく見て、はじめて全体が分かるのです。

実は、このアルコールの話は、旧ブログで記事にしたことがあります。その記事では美容プロでない方でも、少しでも理解しやすいように、料理に例えて解説してあります。

料理で言えば、アルコールは調味料や香辛料のようなものである。上手に取り入れると料理の味がぐっと良くなり食欲をそそる。身体にも心にも良い働きをする。
でも、胃腸を壊した時は、おかゆを食べるように、あまり刺激のあるものは避けますよね?
これと同じように、敏感肌の度合いによっては、アルコールをさけたほうが良い状態もあるのです。

(参考)旧ブログの記事(2011年10月22日「アルコール入り化粧水は肌に悪いの?」

(補足)このようにすでに解決済みのことなのですが、なぜ、再び、スキンケアのQ&Aの記事を書いたのか?

最近、ふたたび、この手の話を立て続けに質問されたからです。その中には美容プロの方も・・・。なんか変な現象ですね。

当時に比べ、今は化粧品検定の団体がいくつも発足されたりして、情報の整理は進んでいるはずなのに。

これって、なぜなのでしょう?

想像するに、今はSNSなどの普及が進み、誰でも、どんどん情報発信ができるようになったからかもしれません。つまり、その分だけ情報に振り回される人が増えている、のかも?

というわけで、もう解決済みと思わずに、あらためて、このあたりの研究をしてみようと思いました。


先日の研究会でも、ご意見の異なる方も含めてディスカッションしたばかりです。写真を載せてほしくない方もおられたようですので、ぼかしてます。ご了承下さい。

それで、いろいろ気づいたことがあるのですが、長文になってしまうので、今日のところは、気づいたことを1つだけ。

情報が混乱してしまう要因の1つは、実際に、アルコール配合の化粧品をつけた後の肌経過を見たことがないからだと思われます。

ボクは何十年もアルコールを配合した化粧品を使われた方が、どのような肌経過をたどったのかを見続けています。その中には敏感肌の方もたくさんいます。みなさん、どんどん肌が良くなっています。

そもそも敏感肌といっても、いろんな状態があるのです。それをちゃんと見極めてカウンセリングしていれば、何の問題もないのです。それどころか、とてもプラスに働くのです(^^)

微力ですが、少しでも、情報に振り回される人が減ることを願い、今日の記事を書きました。それでは、また。

あなたの肌や日々が輝きますように。


この記事を書いた人
美活脳®ライフコーチ/(株)美活脳研究所・代表/生活習慣美容研究会・理事
上村晃一郎(ゴハン)
化粧品店の長男として誕生。3才の頃から、多くの女性の肌を見て育つ。肌を診れば、人それぞれ異なる美肌ポイントが分かる。無理せず楽しみながら美肌や美ボディになる「美活脳®」を提唱。美容プロ専門誌「クレアボー」にて「肌と心が喜ぶ店頭レッスン」や「魅力発見!自分を活かすビューティコンパス®」等を連載。美容プロを育てる講師業も。日本化粧品検定・公式テキスト「コスメの教科書(主婦の友社)」監修者の一人。  2016年から美容業界を超えて、イキイキと輝く人が増えることを願い、BMR(ビジネス夢新聞)研修、マイストーリー・ナビゲーター(美活脳®ジュニア・ナビ)養成講座にも力を入れている。BPひまわり化粧品店の住所:三重県名張市元町376SCリバーナ1階

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